集中稽古

 もうすぐ子供たち審査の日が近づいています。

合気道には試合がないため、稽古の日数が昇級や昇段の審査を受けるための基準となっています。 ところで、道場によっては、指導者の判断が加わり、方針や評価も影響を与えることがあります。 私が以前通っていた道場はかなり厳しいところで、昇段審査に落ちてしまい、後日再審査を受けることが当たり前のようにありました。 私自身も、「まだ体が練れていない」と言われて、2度ほど審査を受ける事さえ保留にされたことがあります。(笑) 当時は、週に5回、少年部と一般部の稽古に休まず通って頑張って、自分なりに自信を持っていたのですが、「体が練れていない」と否定されて、戸惑ったことを思い出します。懐かしいですね。(笑)


ほとんどの道場では、稽古の日数を満たせば審査を受けることができ、自動的に昇級や昇段が行われます。

これは本人のモチベーションを考慮しているのかもしれませんが、私自身は以前の道場で学んだ厳しさや難しさも、今では大切なのかも?と思っています。


子供たちにも、合気道の難しさを理解させることが重要だと思います。

それがなければ、審査の意義も伝わらないでしょう。

子供たちの成長において、審査をただの年中行事として扱うだけでは、後々に大きな影響の違いがあると思っています。


私の指導スタイルは、普段は冗談を交えながら楽しく進めることを大切にしていますが、審査前の集中した稽古の時には、そんな考え方からもありますが、子供たちから「鬼の先生」と思われているかもしれませんね。(笑) 集中力が欠けていたり、稽古中にふざけているとき、注意を受けて不機嫌になる子には、遠慮なく厳しく指導します。(笑)


ところが最近、驚くべき変化が見られています。 厳しい言葉をかけることがほとんどなくなりました。 子供たちの「学ぶ姿勢」は目を見張るものがあり、みんな、一生懸命に努力していますね。

中には、かなりの成長を遂げている子もいて、私も本当に感心しています。

そのため、稽古の日数が少し足りなくても、推薦をして審査を受けさせるつもりですし、審査でも、本人が受ける級よりも上達していれば、特別に進級させることも考えています。


もちろん、指導の役割に対して厳しく取り組んでいます。

私は、「地位や段位にかかわらず、自分の役割を確実に果たすこと」が最も重要であると考えています。

教える立場に立った時、初段であろうと七段であろうと、そのことは重要ではありません。 高段者だからといって、必ずしも教えることが正しいとは限りません。 特に、純粋な子供たちに対しては、自分自身がまず指導の難しさを理解していなければ、確実にその思いは伝わりません。

私よりも長い経験を持つ合気道高段者の皆さんには、少し生意気に聞こえるかもしれませんね。(笑) 

「教える」という言葉を使っていますが、実際には「子供たちから多くのことを学んでいる」と自分に言い聞かせることも大切だと常に思っています。

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