大切な言葉と今年の抱負。
頭は低く、目は高く、口を慎んで、心を広く、孝を原点として他を益する。
これは私の恩師が残されたお言葉です。
人生にも精通する大切な教えだと思っています。
稽古中、子供たちに順序立てて伝えて行くつもりです。
頭は低く。
(何事にも謙虚に振舞いなさい。)
目は高く。
(されど、志や目標は高く持ちなさい。)
口を慎んで。
(どんなに辛くても苦しくても、決して弱音を吐かない。)
心を広く。
(心優し人になりなさい。)
孝を原点として他を益する。
(お父さんお母さんに孝行し、全ての人を大切に扱いなさい。)
(世の為人の為に役立つ人になりなさい。)
今は元気に健やかに育って欲しい事が前提ですので、いつか子供たちが成長し、困難や壁を目の前にしたら、こんな言葉があったと思い出してくれればと思います。
乗り越える打破するひとつのヒントとなり、そして乗り越えれれば、その困難や壁が、必ず自分を守ってくれる【盾】に変わってくれます。
子供たちを見ていると、個々の個性が才華してきている子が見受けられます。
特に、身体能力が高くなってきている子供が居ますが、注意点としては成長期の筋力などが追い付かず、故障(怪我)をし易い傾向もあります。
これは、例えば(頭の回転が速い人が字を書くと、指先が追い付かず汚い字になる。)などに類似しています。
安易に怪我を配慮して止めてしまえば、本人の一生懸命やろうとする気持ちを削いでしまいます。
解決策も勿論ありますのでご安心ください。
礼節については、道場内では完成しつつあります。
新しく入会した子供たちのお手本になる子供が増えてきました。
今では、大人顔負けの冷静で落ち着いた子供も居ます。
本当に喜ばしい事です。
遊びと稽古、メリハリを付けれる事は、将来きっと自分の役に立ってくれます。
稽古に関しては、「受け身は取ってもらうのではなく、受け身は取らせるもの。」
(私は投げる人、あなたは受ける人。)
これは、お互いの約束で行われる形式でしかありません。
緊張感の無い馴れ合いの稽古は、何の役にも立ちません。
お互いが切磋琢磨できるように、合気道から得られるリアルを教えて行こうと思います。
大切な我が子を預けてくださるご両親に感謝し、我が道場に来てくれる子供たちにも感謝し、私の出来る事を全て伝え、必ずや(稽古に来て良かった。)と思われるように精進する事をお約束します。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。