稽古をする姿勢

 少年部では小学校1年生から6年生、中学生、時には高校生と幅広く稽古に来ます。

特に今期は、過去に成しえなかった中学校入学後の継続稽古も大きく増えました。


実は、合気道あるあるなのですが、中学生になると部活もありますし、テスト勉強やその他諸々と大変な時期ですし、中学校に入学と同時に合気道から遠ざかる子供が殆どです。

勿論、本人が本当にやりたい事に出会えば、私も心から応援してあげたいですし、その上で稽古を強制する事はできません。

それでも、中学生になっても稽古に来てくれるのは、何かに魅力を感じてくれているのだろうと思いますし、楽しいと思ってくれているのであれば、私も本当に嬉しく良かったと思っています。

「先生~お腹減った~!」とか「眠い~!」とグチを言いながらでも来ます。(笑)

私は「そうかそうか(笑)」と答えるのですが、そんなやり取りも楽しく、子供たちに感謝しています。


今回のブログも、合気道のメリット・デメリット、稽古から得られる効果や特色、新しく入会された保護者の皆さまとも一緒に、今一度、合気道を共有してもらいたい目的で更新しています。

今回のブログも以前と同じような部分があり、既に見られた方には重複するところがあるかも知れませんが、どうかご容赦下さい。


稽古(武道の修行)なのですが、私も、皆さんのお子様と同じように7歳から始めました。

正直、その頃の道場は、昔でしたから相当過酷で厳しく、(何でこんな辛い事をしないといけないんだろう・・・。)と、子供心に感じて渋々通っていた記憶しかありません。(笑)

しかし、いつの間にか(楽しい!)と感じる時が必ず来ます。

そこから、(今やっている事をもっと極めたい!)でも、(もっと色々やってみたい!)でも構いません。

これが本当の意味で、自分の分岐点であり、自分の進むべき道となります。


ちなみに、私は最後に選んだのが合気道です。

元々は、合気道をしていた姉の進めでもありましたが、理由はプロフィールにも書いていますが、合気道は本当に面白い武道です。

悪い意味の面白いではなく、やり方次第で大きく変化し体術の幅も広がりました。

合気道は人格形成や社会適合能力にまで大きく影響し、自分をあらゆる面から強化する事を学べる場と言っても大袈裟ではないと思っています。


しかし同時に、そんな成長に利点があるはずの合気道ですが、何故か若手が今一つ活躍していません。

一部の若手は、高年齢高段者の受け専属のような感じになっているようにも思いますし、格上相手に遠慮をした稽古で、そんな風柔が合気道には根付いているようにも思えます。

こんな事を言いますと叱られそうですね。(笑)

勿論、その方々には、組織の秩序や技の伝承と大切な役割を担っておりますので、若手にとっては大事な模範者であるべきでもあります。

ようは、合気道は凄い武道ですが、する人によって大きく方向性が違って行くのも合気道なんですね。


では、私の受け持つ少年部についてですが、上記を踏まえて徹底している事があります。

基本は【嘘】を教えない。合気道は【踊り】であってはならない。

まずここがベースとなっています。

合気道には試合がありませんし、勝敗などを決める格闘技やスポーツとは根本が異なります。

しかし、現代社会において、いじめ問題であったり、会社では我の強い上司のセクハラやモラハラになすすべもなく弱い立場が我慢しかない環境や、事件も多く感じられる近年で、もしも実際に襲って来られた場合、まったく役に立たないものであってもならないと思っています。


ですので、私の場合は過去の実戦経験を元にして、技の使える使えないなどや効果を研究した上で、選抜した事しか教えませんし、指導では、あれこれ説明ばかりで(結局何?)みたいな必要以外の説明は省き、とにかく「動かすマネさせる」と、至ってシンプルにしています。

そして、年齢層関係なく、教える事はなるべく統一しています。

私の場合は、(子供だから仕方ないよね。)と妥協ばかりはしません。


勿論、子供たちにも、器用・不器用、基礎の運動能力も全員が違いますので配慮もしますが、幼い子供は集中力が上がるように、ある程度進めば、良い事・悪い事の判断、そしていずれ自立して行く為の精神力を養う手助けになれればと願っています。

時には厳しく、時には優しく、気を引き締めないと行けない時と、大いに笑える時を稽古に取り入れて、個人差もありますので全てとは行きませんが、なるべく子供たちが飽きないように、子供たちの目線に腰を落とし、しっかり目を見て話すような指導です。


ちょっと難しい話になりましたが、私が幼い頃から勤しんだ武道の良い部分を生かし、子供たちに伝授できればと心掛けています。



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