合気道でLvアップ!

子供たちに技をしてもらう際、動きを「大きく大きく!」と教え、技を掛ける時にも「いち!に!さん!」とテンポ良く数えさせながらやらせます。

そして体軸をしっかりさせる為に、基本動作は前後の「縦」だけの反復でさせてます。

実は、合気道の本筋なのですが、子供たちに教えているような大きな動きでも、(1・2・3)のテンポでもありませんし、前後のような縦だけの動きではありません。

「え?」と思われそうですね。(笑)


ちょっと難しい言い方ですが、合気道は【螺旋】のようなものでして、その中心点で瞬時に技を掛け、回りながら縦横無尽螺に動けなければいけません。

(何故、そのようにしなければいけないのか?については、いずれブログにします。)

ですので稽古では、上記のような合気道の本筋を説明などに加えた指導が支流ですし、(合気道はこんな武道です。)と、それを教えたがります。

しかし少年部では「初めからそのような難しい事は教えないように。」と、前から言及しています。

私は子供たちに(合気道の稽古は、ゲームの攻略みたいなものだよ。)と言ってますし、実際の稽古も、「はい!ここがダンジョンの入口です!(笑)」とか冗談を言ったり、「そろそろLvアップするよ~!」よくそんなキーワードを使います。

多分、指導員の中でそんな事を言うのは私くらいだけでしょうね。(笑)

「ゲーム?」と遊び感覚は如何なものかと、本筋から外れた遠回りな考え方のように思う人も居るかも知れませんね。

しかし子供たちには、これが(面白そう!)と思ってもらえる方法だと思っていますので、いきなり本筋のような難しい事の前に、まずは、子供たちが取っつき易い環境作りが先決だと思っています。


幸い、その環境作りの効果も良い方向へ進んだようです。

現状の子供たちの中には、そろそろ本筋も教えて良い時期でもあります。

稽古中にも「最終的にはこんな感じが理想ですよ。」と、応用したその動きを増やしてます。

実は先日、そのような意図で見せた動きに対し、1人の子供から「先生!私たちに教えてるのと違う!」と指摘されました。(笑)

基本の形動作と応用の動作は、見た目が違いますので当然そうなるのですが、その差を疑問に思い指摘してきたのも、見て学ぼうとする姿勢ですし(しっかり見ているんだなぁ~・・。)とビックリで感心もしました。

一方的な指導ではなく、皆が一緒に参加する稽古形態に、また一歩近づいたような嬉しい誤算でした。


①大きな円を描いてもらい、その円がどんどん小さくなり、いずれ【螺旋の中心点に。】

②(いち!に!さん!)が、(いち!に!)になり、最後は【(1!)で技を掛けれるように。】

③前後だけの動きが、Lvアップして前後左右になり、最後は【縦横無尽で動けるように。】

実はこの①②③の最後の【本筋】なのですが、大人でさえ中々達しません。

ところが、子供たちは純粋ゆえに吸収力は凄いものがあり、ひとつひとつ、その難しさを以外にも簡単にこなせてしまう場合があります。


私にとって、子供たちへの本筋は、「楽しい!」と思いながら稽古をしてくれればと願いがあります。

そして、先々に待ち構えるであろう難関の壁に当たっても、ゲームを攻略するようにその難関も楽しんでくれたらと思います。

苦しい(不幸)だから嫌でも頑張って克服しよう。

これもひとつの努力ですが。

楽しい(幸せ)だがら、もっともっと頑張ろう!

どうせなら、こちらの感性が多く持てるように健やかに育って欲しいものです。

ゲーム感覚と一見ふざけているように見えますが、我々指導員も脳を柔らかく、現代に合わせてLvアップして進化するべきなのです。


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