今と昔の子供たちの違い。

現代の子どもたち室内で遊びが中心で、外で走り回る時間はぐっと減ってきているようですね。

「うちの子、体力ないな」と気づくことも少なくないのだとか。

自宅のみならず、幼稚園や保育園で他の子とのかかわりをみて気づくパターンもあるようですが、体力以外に遊び方にも課題があるようです。

【昔】
鬼ごっこ、木登り、縄跳び、だるまさん、馬飛び、ビー玉、メンコ、駆けっこ、etc.

性別の違ったグループ。

自然が相手なので時にはすりむいたり怪我をしたりする。

子供たち主体で遊び、大人の出る幕はありませんでした。

【今】
MMO、オンライン・ゲームなどの室内での遊び。

少人数(同性、同年齢)での遊びが台頭。

空想世界なので痛みを感じる場面がありません。

プレイ時間や内容も大人がコントロールしなければなりません。

改めて比較すると、これだけ違います。

そして学校での学習指導要領も昔と違いますので改善されたりしましたが、同様に課題も指摘されています。

例えば、子供に「自由にしなさい。」と言うとします。

現代の子供たちにそれを言うと、【思考がフリーズ】してしまう傾向が見られるそうです。

そういえば【思考のフリーズ】についてですが、私の職場でもZ世代~の若者にも似たような傾向が見られます。

長期休暇があるとき、「休み中何をするの?」の質問に対し、「ん~・・・。特に・・・。」と言った感じの答えが返ってきます。

よし!釣りに行こう!そのためにアレをしてコレをして!」と計画を立ててワクワクしたものですが、そんな温度差も感じます。


合気道の稽古でも上記の内容に類似している面があります。

私が今の道場に来た頃の少年部では【自由技】の稽古をやっていませんでした。

【自由技】というのは、1人が大体2~30本連続で技をして、それを全員一丸でローテーションする練習方法で【日頃の稽古の結果】を本人に自由に技をさせることにより【自分がどこまで覚えていて、どこまで応用できるか?】と確認できる上で非常に大切な練習方法です。

実際に子供たちに初めて自由技をさせてみますと、上記にある例のようにフリーズ状態でまったく動けずアタフタしていました。

しかしこれは子供たちが悪いわけではありません。

指導側の責任で、単調に合気道の技だけを教えることは簡単ですが、結局は「それだけ」なのです。

我々指導員は、保護者の皆様からお子様を稽古に通わす理由を再度しっかり考え、稽古によってプラスαを学んでもらえるような環境にしなければいけないのです。

そのためにも現代の子供たちを理解することも大切ですし、我々のする稽古を通して、喜び、熱中、失敗と成功が原動力となって、体作り、精神力、創造性、判断力を養い、自分で考えて動けるように、自尊心や自立心の向上の手助けになれるような皆さまからの期待以上の効果がある、合気道・少年部でなければいけないと私は思っています。


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