合気道の技と苦手意識。

合気道の技は、およそ2000~3000種類あると言われいます。

膨大な数がありますが、実際は大体20種類が基本になりますのでそこまではしません。(笑)

そんな合気道の稽古では、まず指導員が模範となる技を見せて、その技を「真似る」事から始まります。

そして、それを何度も何度も繰り返します。

一回の稽古時間にも限りもありますので、人によっては説明が長過ぎたり、自分の技を延々と見せていたりと、学ぶ側の「真似る」時間を割いてしまう場合があります。

特に子供たち(少年部)では、この指導方法ではよろしくありません。

例えば、国語の授業があるとします。

黒板に「合気道」と書いて「ここはこうでハネはこう書いて~・・・。」と先生が長々延々と説明したり書いているところを見せるだけで、そこから真っ新なノートに「さぁ同じように書きなさい!」といきなり言っているようなものです。

合気道少年部の稽古を国語の授業に例えましたが、まずは筆や鉛筆の持ち方や書き方をチェックし、そこから点線が書いてあるノートを用意してあげること。

そしてその点線を「なぞってみましょう。」からさせるのが、子供たちには適切な稽古方法だと思います。

勉強なども苦手意識があったりすると嫌がりますし、難しい事ばかり長々と言って分からせようとする稽古も嫌がります。

時にはゲーム感覚だったり面白さを体感させてあげる創意工夫も必要ですし、真似る・動く事をさせる事によって、子供たちは「学ぶ」と同時に「慣れる」事になります。

「苦手意識」を無くす方法は、まずは慣れる事、そして慣れる為にはどうすればよいか?と工夫する。そんな繰り返しが子供たちの成長にも繋がって行くのではないでしょうか。

なぞってなぞって繰り返して鉛筆がどんどん減っていくように、道着もボロボロになっていくのが良い稽古が出来ている証拠なのだと私は思います。


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