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昇級審査

 もうすぐ子供たちの昇級審査です。 審査対象の技は、毎回来ている子供たちは通常稽古にていつも練習していますし、贅沢を言えば、後は動きの完成度を高める事くらいでしょうか。 少年部では、 【元気があってのびのびと大きく動けているか。】 が見られますので、本来ははそれで充分なのですが、最近の子供たちの中には良い変化が見られています。 以前の道場では、審査前に「審査で自分は合格できると思う人!手を上げて!」と問いますと、 ほとんど全員が自信たっぷりに手を上げていました。 しかし、今回は違います。 みんな、今の自分に納得が行っていないようで手を上げません。 それもそのはずで、実は技のレベルと言うか、合気道のレベルを上げた稽古をしています。 子供たちも、時にはアタフタしたり、上手く出来ず困惑したりしています。 私も、そんな姿を見ていると心苦しく(子供だから・・・。)と妥協してしまいたくなるのですが、それをしてしまうと子供たちの今までの頑張りが水の泡になってしまいます。 心を鬼にして。 「できるか」「できないか。」 「するか」「しないか。」 子供たちも、私も、今が踏ん張り時です。 以前は、新しい技を教えようとすると、「先生~!できません~!」と、頭から諦めていた子供たちだったのが。 今では「先生!分かんないから教えてください!」 そんなやり取りにまで進歩しました。 これからの長い人生の中で、人それぞれ踏ん張り時が必ずあります。 闇雲に踏ん張ろうとすれば、どうしても負担が大きくなるし心が重くなります。 ある意味それは、この先の道を示す分岐点でもあり、何もせずして諦めるのか、それとも屈せずに立ち向かうのか。 決めるのは他ならぬ自分自身で、 心を少しだけ強く持ってもうひとつ踏ん張れば、その時(自分は頑張れた。)と思います。 昇級審査が、習い事の行事染みた物 ではなく、 子供たちの成長への一端になってくれたらと願っています。

筋力と自信と胆力。

皆さんは「腕力にものを言わせて」とか、「筋力が衰えた」などの言葉をご存じだと思います。 そんな筋力。 歩いたり走ったり重いものを持ち上げたり、子供でしたら鉄棒にぶら下がったりと、人間はその場で必要な筋力で動くのは当たり前なのですが。 そんな筋力は、 全身を 同時にフル活用 する動作にも関わりがあります。 そして、この【同時進行させる全筋力】を最も必要とされているのが 武道です。 (え?合気道には筋力は関係ないでしょ?) そう思われそうですよね。(笑) 私の場合は元々格闘技出身でしたのでガッチリ系ですし、基礎腕力が普通より高めですので 合気道の一般稽古でも、「腕力」優先のように思われそうですし、たまにそのような事を高段者の方に 言われる事があります。(笑) 見た目の先入観から来ることですし仕方ないのですが、 そもそも、いままでやってきた柔道でも空手でも、試合などでもそうなのですが、実は腕力だけで動く動作は一切無ありませんし、それだけでは試合には勝てません。 合気道ではどうなるのかと言いますと、 鍛えた 全筋力 をフルに使った技は強烈になります。 勿論、ガッチガチに力むのは逆効果ですが、スピードやバネのような特化させる鍛えた全筋力で放つ技は、 受ける側の反応や受け身レベルが低いと確実にその人は怪我をします。 当身も受け切れないと思います。 ところが、合気道ではその全筋力 についての説明がほとんどありません。 (合気道には 力 はいらない。)=(筋 力 は必要ない。)と思われてしまいますよね。 そこがリアリティー有無から生まれる認識度と、教え方、学びに来る人達の(どこまでやりたいか?)の温度差なのだろうと思います。 では、少年部についてですが、まず本人達に同じように(どこまでやりたいのか?)と聞いています。 低学年は別ですが、まず全員が【本当の合気道を学びたい!】と答えます。(笑) 何でもアリなら私の出番なのでしょうが、とは言え流石に子供たちには安全性も考慮しなければいけませんし、これから成長して行く時期なので体に負担になるような無理はさせれません。 しかし、子供たちが本当の武道を学びたいと思っているのでしたら、踊りのような嘘の合気道も教える訳にもいきません。 嘘を教えてしまうと、子供たちには【過信】しか生まれないからです。 過去、別道場でも様々な子供達を見てきましたが、...