人生観と精神力
オリンピックの話題が沸騰中ですよね。 実は私も、バルセロナ・オリンピックの柔道女子48キロ級トレーナーとして参加していたのですが、当時のアスリートの世界では完全なる実力主義でしたので、それはもう皆が必死でしたし、送り出すこちらも気を緩める事なんぞ全然できませんし、(どうしたらこの選手がもっと強くなれるのか?)と、四六時中そんな事で頭がいっぱいでした。(笑) しかも、故障(怪我)が厄介でして、捻挫をしているにも関わらず、私に隠して(練習を休もうとはしない。)からの(気が付いた私は止める。)そんな内輪での戦いもありました。(苦笑) 例えば、メジャーリーグなど特にアメリカなどでは選手として成績を残せばロングスパンですし、少しでも異常があれば先々を見越して「速!ストップ!」を掛けれますが、オリンピックの選手にとっては一生の内に数回しかなく、下手すれば1回しか果たせない、しかも、「金メダル」と言う遥か高き山頂を目指さなければいけません。 状況に応じてテーピングで固めて練習メニューを工夫したりとか、(本人が悔いなく納得出来るまで練習させてあげたい。)×(ベストコンディションを保たせてあげい。)そんな両立も難しいのがプロの世界でもあります。 では、合気道の稽古はどうなの?となりますが、私のとってはオリンピックのアスリートでも、少年部の教え子でも教える事は同じなので、(どうしたらこの子は上達するだろう?)と、結局はそればっかりです。(笑) ただし違うのは、試合がある武道やスポーツでは、当然ながら本人は必死ですし、周りが全面協力ですので、ある意味こちらも明確な指針は立てやすいですが、合気道の場合は本人達のヤル気で大きく変わります。 (何となくな?習い事の1ページ。)にしてしまうのか(自分の人生の糧。)にするかは本人次第なんですね。 (子供だからそこまで考えてないでしょ・・・。)と、きっと思う人も居るかも知れませんね。 ところが何を何を、こちらがビックリしてしまい関心してしまう程、超本気で稽古に来る子も実際に居ます。 実は合気道の場合、子供たちの方が純粋な故に、(本気で合気道を学びたい。)数値は下手をすると、健康の為や運動不足解消などが目的な大人では比べ物になりません。 そんな子の気持ちを全力で答えてあげる事が本来の指導員の務めですし、例えば、マイナスの予兆から遠ざけたり、そ...